ペパボ新卒採用2011 > 新卒っぽい2人に聞いてみました

実はペパボには新卒入社の社員がいます。正確に言うと、ペパボが新卒採用をまだ初めてもいない頃、2人が初めて就職した会社がペパボでした。そんな2人にいろいろと話を聞いてみました。

「こいつだけは絶対入れちゃダメだ」
って声ばかりだったみたいです。

――― お2人が paperboy&co. に入社したきっかけは?

シモダ:
もともと学生時代にインターネットに触れて衝撃をうけたんです。自分の一生の仕事になるって直感で思って、ロリポップ! を借りてお笑いサイトを運営してたんです。

その頃は普通の学生と同じく就職活動をしてたけど、どうせだったら自分が気に入って使ってるサービスを運営してるペパボも受けたいなって思ったんですよね。

でも、当時ペパボはまだ新卒募集も始めてなかったので、「僕は今はまだ学生ですが、御社に入社したいんです」って思い切ってメールを出したんです。

そしたら当時社長だった家入さん本人からメールがきて、「ひょっとして“ゴブリンと僕”っていうサイトを運営してますか?」と聞かれてびっくり。僕が運営してたサイトを家入さんが知ってたんです。 すぐに一度会いましょう!という話になって家入さんと会いました。そこで入社試験として出された課題が「ロリポップ!を宣伝するバナーを作ってみてください」っていう内容でした。

ちょうどその頃、僕は人を困らせるバナー作りにハマってて、人を不快にさせるバナーとか、ありえないぐらいデカいバナーばかり作ってたんです。だから課題のバナーも、ロリポップ!のキャラクターのロリポおじさんが不祥事を起こして経営陣が記者会見で頭を垂れて謝罪してるという不快なアニメーションバナーを提出したんです。

そしたらやっぱり社内のスタッフやマネージャーからは「こいつだけは絶対入れちゃダメだ」って声ばかりだったみたいで。

アベ:
あれは本当にひどかったって、未だに当時からいるスタッフから聞きますもん(笑)。

シモダ:
でも家入さんの鶴の一声で入社することになりました。そうと決まればすぐにでも、という話になって、在学中からペパボで働くことになったんです。

――― 突然就職が決まって、ご両親はびっくりされたんじゃないですか?心配されなかったですか?

シモダ:
心配っていうよりは、母親には「あんたが選んだ会社ってことは、相当かわった会社なんやろうなあ。迷惑かけんようにがんばりや。」って言われましたね。

「この会社、絶対アタマおかしい!ここで働きたい!」

――― 阿部さんも新卒で入社したんですよね。

シモダ:
そちらのメガネさんはどういう経緯で?

アベ:
名前で呼んでくださいよ、名前で!僕はD2Kっていう福岡で開催されてるセミナーがあるんですが、学生のときにたまたまそのセミナーに参加したのがきっかけでしたね。そこは就職セミナーとかそういうイベントじゃなくて、すでに社会に出てデザイナーなんかをされてる方向けの勉強会だったんですけど、そこで偶然、家入さんがスピーカーとして登壇してたんですよ。

シモダ:
そのセミナーでプレゼンテーション資料を作ったのが僕だったんですよね。

メガネ:
会社説明の資料って普通は、事業内容のわかる資料とかグラフとかが多用されるじゃないですか。でもその時の paperboy&co. の資料にはそんなもの全くなくて、会社説明スライドに、パンツ一丁の家入さんを大けがをしてるスタッフが取り囲んでる意味不明なイラストが挿絵として使われてて、それをみた瞬間に「わー、この会社、絶対アタマおかしい!!ここで働きたい!」って思ったんですよね。だからセミナーの最後の質疑応答で「 paperboy&co. で働かせてください!」って言ったんです。

シモダ:
え、そのとき家入さんは何て言ったの?

メガネ:
「はい。」って、一言ですよ。

シモダ:
その後の連絡はどうやって取ったの?さすがにそのまま入社じゃないでしょ?

メガネ:
セミナーの後に名刺交換もして「またスケジュールを調整して連絡しますね」って言われてその場は別れて、そのままおとなしく待ってたんですけどね、そこからずっと連絡がなくて・・・。

シモダ:
学生だから素直に待っちゃうよなあ、それは。それでメガネ王はどれぐらい待たれたのですか?

メガネ:
全然名前で呼んでくれる気ないでしょう!

半年・・・ぐらいですかね。半年待って、「あ、このまま待っててもきっと連絡こないな」って悟って、mixi でユーザー検索して家入さんを見つけてメッセージを送りましたね。そしたらすぐ返事がきて、面接しましょうってことになりました。

シモダ:
どんな面接だったの?

メガネ王:
「どうしてうちの会社に入りたいんですか?」って聞かれましたね。「ウェブのことはわからないけど、デザインはできます!」ってアピールしたら、あなたなりにペパボの会社案内を作ってきてください、って課題を出されたので、一生懸命作って提出しましたね。ウェブとは全然関係なかったけど、学生時代に作った制作物も見せたりして。そして入社することになりました。

シモダ:
僕たち2人は割と珍しい入社経緯だから、みなさんの参考にはあまりならないかもしれないですね。

熱意は、それを実際に形として表現する
行動力がないと伝わらないですよね。

――― ではそんな中でも、ペパボに入るための心構えを後輩にアドバイスできるとしたら何でしょう?

シモダ:
ダメもと的な「行動力」が実はかなり大事なことだったりすると思います。自分一人で考えて、きっとこうだからダメだろう、って決めつけて諦めちゃいけないなって思いますね。自分で可能性を0%にする必要はないんですよ。

メガネ王:
そうですねー・・・僕は半年待っちゃいましたけど・・・でもやっぱり諦めたくないって気持ちを持ち続けて行動して良かったなって思いますもん。

――― 2人とも共通して入社前から表現とか、ものづくりをしていたというのもポイントでしょうか。

シモダ:
新卒採用だと職歴で勝負はできないし、でも学生には学生なりの歩んできた歴史みたいなものは絶対あるから、ものづくりってそんなたいそうなものじゃなくても「ブログ書いてます」とか、「今までこんなことをしました」とか、自分の歴史をアピールできるコンテンツが何かあるのってすごく強みになると思いますね。会社としてもその人の過去を垣間見れるので、より本質を理解しやすいですし。

知らないことやわからないことは本でも読めば勉強できるし、自分で手を動かして何かしらのアクションを起こすってことが重要なんですよね。「僕は文章も苦手だしデザインセンスもないからムリだ」なんて諦めちゃうのは違うと思うし。

職歴のない新卒で欲しい人材って、やっぱり熱意と行動力のある人なんじゃないですかね。

メガネ王:
「がんばります!!」って口で言う人はたくさんいるけど、実際にそれを形として表現する行動力がないと熱意も伝わらないですよね。熱意と行動力のバランスは大事かも。

シモダ:
あと個人的には声のデカい人に入ってきてほしい。声のデカい人は仕事できる人だって僕は思ってるんで。

メガネ王:
やっぱり、そうですよね!!!

シモダ:
突然大声になった。

メガネ王:
学生の頃って、こんなことしていいのかな、とか、こんなこと言っちゃって怒られないかな、なんて萎縮しちゃって自制しちゃうこともあるけど、うちではそんな必要はないですよって言ってあげたいですね。「僕がんばります!」を通り過ぎて、「もうやっちゃいました!」っていうぐらいの勢いもペパボ的には大いにアリですよ。

シモダ:
そう、うちの会社は何かアピールしてくれる学生に対して、失礼だとか、けしからんとか、怒ったりなんかしないからどんどんやってね、っていうことだけはここで言っておきたい。ペパボの文化の中では、やる気のある人を否定するようなことはないですから。

やっと僕だけができる仕事をゲットした!
って気持ちでした。

――― そんな経緯でペパボに入った2人は、最初どんな仕事から始めたんですか?

シモダ:
最初はマーケティングチームに配属されたんですけど、マーケティングのことなんてわからないし、自分のできることもわからない。自分がどうしたら会社の役に立てるのかがわからなかったんですけど、ロリポップ!のメルマガ執筆の仕事をもらったんですよね。文章なら元々書いてましたし、ロリポップ!にはユーモアがわかるユーザーが多いから、ちょっとエッジの利いたメルマガが書けるんじゃないかって思いましたね。

――― そこで自信がついた?

シモダ:
自信っていうか、やっと僕だけができる仕事をゲットした!って気持ちでしたね。僕が作るメルマガ「メルポ」は、お知らせ内容なんかほぼ無視で、どっちかっていうとユーザーに一方的に手紙を書いてるような感覚ですよ。でも続けるうちに「はじめてメルマガを最後まで読みました。これからも楽しみにしてます!」なんてメールをたくさん頂いたりして、素直にうれしかったですね。その仕事を手始めにして、その後は本を読んだり毎日数字を追ったりしながら勉強して、マーケティングらしい数値分析なんかの仕事にも少しずつ手を広げていきましたね。

メガネ王:
でもメルマガ、今はもう「メルポ」やってないですよね?また再開してほしいですよ。

シモダ:
あのメルマガの発展形が今担当してる グーペ の「 とんかつ教室 」かなあと思いますけどね。

メガネ王:
さらにエッジが効きすぎてて怖い(笑)。

シモダ:
でもあれはあれで、色々考えたり計算した上で書いてる記事なんですけどねぇ。

――― メガネ王は最初どんな仕事を?

メガネ王:
カスタマーサービス業務ですね。業務の内容としてはお客様からのお問い合わせにメールで返信する作業。僕はインターネットは使ってたけどそんなに詳しくなくて、インターネット検索だって、単語と単語の間にスペース入れれば複数キーワードで&検索できるなんてことすら知らなかったぐらいなんです。

シモダ:
へえ。 そっちの方がパスタ多くない?

メガネ王:
いや、そんなことないですよ。

でもインターネットのことは詳しくないけどタイピングだけは速いから、メール返信なら多少は使い物になるだろうって内心思ってたんですよね。でもまわりの先輩に比べたら全然遅くて・・・入社した頃は毎日、夜な夜な家でタイピングゲームで特訓してましたね。「寿司打」っていうお寿司屋さんに見立てたタイピングゲームがあるんですよ、それ使って。

シモダ:
へー、努力家やねえ。ちょっともらうよ。

メガネ王:
・・・・(クソ野郎!)

で、カスタマーサービスの業務内容自体は先輩スタッフにみっちり教えてもらいながら、実践で覚えるって感じでしたね。自分なりに書いたメール文面を先輩スタッフにチェックしてもらってから送信、その繰り返しでサービスのことも、お客様への接し方も学びました。

――― メガネ王はカスタマーサービスの経験を積んで、その後セールス・マーケティング部門に異動して、カラメル のプロモーションにシフトしていますよね。

メガネ王:
そうですね。今はカスタマーサービス部門から異動して、カラメルのプロモーションやコンテンツの企画立案などを手掛けています。

シモダ:
味噌バター眼鏡くんが昔からデザインとか広告が好きっていうのは社内でもよく知られてましたからね。

メガネ王:
え、あの・・・また僕の名前がだんだん酷いことに・・・もういいですよ味噌バター眼鏡で。もともとデザインとか広告に興味があって、そういう業界の本もたくさん読んでましたし、そんな話をいつも同僚に話してたおかげで広告の仕事があれば部署をまたいで声を掛けてもらったりして、そのうち「サービスプロモーションの仕事をしてみない?」という話をもらったんです。

シモダ:
ふーん。

――― なるほど、日頃からそういう声をあげていたことで白羽の矢が立ったわけですね。

味噌バター眼鏡:
新入社員の初めての仕事は自分をアピールすること、かもしれないですよね。

シモダ:
・・・

味噌バター眼鏡:
自分ができることやしたいことを直接的に同僚や上司にアピールする方法もあるし、今はブログも Twitter もありますからね。

シモダ:
・・・

味噌バター眼鏡:
そこから仕事に繋がることもあるから、まずはアピールしてみないと。

シモダ:
Zzzz...

味噌バター眼鏡:
・・・・(クソ野郎!)

社会人になってこんなにたくさん友達が
できるって思ってなかった。

――― ここまで数年間働いてきて、ペパボってどんな会社だと思いますか?

味噌バター眼鏡:
あったかい家庭的な会社ですね。どんな会社でも同期とは繋がりが強かったりもするんでしょうけど、ペパボは社歴・年齢問わず休みの日だってスタッフ同士で遊ぶし、イベントで一緒に盛り上がれる仲間がいるってすごいなって改めて思いますね。正直、社会人になってこんなにたくさん友達ができるって思ってなかったから。

シモダ:
おもしろいことに関しては懐が深いんですよ。普通の会社だったら絶対止められるようなギリギリのラインも、「よくやった」って受け入れてくれる社風というか。そのおかげでとんがった企画も尻込みすることなく提案することもできますしね。

他のスタッフも飲み会の時に企画についての意見をくれたりして、本音の声を聞かせてくれるんです。ひねくれてるけど、まっすぐに仕事のことを考えてる人たちの集まりなんですよね。

――― 幸い paperboy&co. に入りたい!という学生のみなさんにたくさんご応募いただいていますが、そんな方々へのアドバイスや、秘訣は何かありますか?

味噌バター眼鏡:
就職活動って筆記試験・グループディスカッション・面接とかってどこの会社も決まったフローで進んでいくけど、その中で人よりアピールできるポイントとか、他の学生より工夫できることとか、たくさんあると思うんですよね。

ペパボの新卒採用に関しては、普段やってる面接の練習や筆記試験の勉強をやめて、熱意を表現する方法を自分なりに模索するべきだと思います。さっきも言いましたけど、熱意と行動力をもって悔いなくがんばってください!!

シモダ:
僕は・・・性格が良い人(かつ、金を貸してくれる人)に入ってきてもらいたいですねぇ。ペパボに入る入らない関係なく、今就職活動してるみなさんの中で「こんな時期になってもまだ内定もらえてないよ」とか「友達は内定出たのになんで自分だけ」とか、ネガティブな気持ちで活動してる人は、就職活動を楽しんでないんだと思うんですよ。楽しんでる余裕なんてない!って気分だろうけど、そんな人達にこそ、諦めずに楽しくなるまでどんどん就職活動してみたら?と伝えたいです。(お金さえもらえれば)

小学校から15年近く学生してきて、いよいよ一人前の大人として飛躍する時ですから。今考えてみたら就職活動時期が短期間で一番経験積める時期だったと僕は思うので、楽しんで臨むうちに、いつか自分に合う仕事と(金を貸してくれる後輩に)巡り会えるんじゃないですかねえ。

――― シモダさん、味噌バター眼鏡くん、ありがとうございました。

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[ クレジット ]
インタビュー、構成、デザイン:ホシ ハヤト
編集:ニシオカ カヨ
写真:ヤマモト トシヤ from 30days Album

シモダ テツヤ(写真右)

ロリポップ!レンタルサーバーのマーケティングを担当した後、 ヘテムルグループチューブの立ち上げに参加。 現在はグーペのマーケティングを担当しつつ、お笑いポータル「 オモコロ 」編集長という顔も持つ。 好きなイカは大王イカ。

アベ マサユキ(写真左)

Color Me Shop! pro のサポートを経て、JUGEM のマーケティングを担当。 現在はショッピングポータル「カラメル」のプロモーションを担当。 世界1周雑貨店の店長でもある。 好きな痔はイボ痔。